保育士になるには保育士の国家資格を取得しなければなりません。
保育士の資格を取得するには、大きく分けて「 厚生労働省指定の養成施設で定められた課程を修了する」か、「保育士試験に合格する」という2つの方法があります。
「厚生労働省指定の養成施設で定められた課程を修了する」には、「大学に通う」と、「短大・専門学校に通う」「通信制の大学や短大で勉強する」という方法があります。
大学や専門学校を卒業していても、保育士の養成カリキュラムを修了していなければ、資格を取得することはできません。
保育士養成課程を卒業する以外の手段で保育士資格を取得する場合は、「保育士試験に合格する」方法があります。試験対策のための学習方法として、「通信講座で勉強をする」「eラーニング講座で勉強する」「独学」などの方法があります。
保育士試験とは、保育所などで働くのに必要な「保育士」資格を取得するための国家試験です。年に2回行われ、筆記試験と実技試験があります。
合格科目は3年間有効です。期限内であれば不合格科目のみの受験が可能です。仮に3年を過ぎてしまっても、何度でも再受験が可能です。しかし、試験を受けるのには一定の条件が必要となります。
受験資格の一部を紹介いたします。
保育士になるには資格取得が必須となりますが、その勉強方法は主に6パターンに分けられます。いずれも資格をとるという目標は同じですが、取得までに費やすお金や時間の量はそれぞれ異なります。
資格取得にあたっては「時間をかけて学びたい」「できれば費用を安くおさえたい」「空いている時間を有効に使いたい」など、個人によって勉強方法も異なるもの。
いま現在のご自身の生活を考え、自分に合った勉強法を選びましょう。
メリット | デメリット |
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保育士の資格を取ろうと決意して、まず、一番最初の難関として立ちふさがるのが「費用」の問題です。資格を取得するには、大まかに「大学」「専門学校・短期大学」「通信制大学」「通信講座」「独学」の5つの勉強方法がありますが、いずれの方法でもある程度の費用は必要となってきます。
とはいえ費用の幅はそれぞれで大きく変わってきます。例えば、保育士養成課程が設置されている大学では、年間100万円以上のお金が必要になりますが、独学だとテキスト代と資格試験のための試験代だけで抑えられます。
ただ、すべての勉強を独学で行っても、保育士試験に合格するのはとてもむずかしい、というのが正直なところです。
それでは「大学」「専門学校・短期大学」「通信制大学」「通信講座」「独学」の5つの勉強法は、それぞれどの程度のお金が必要になるのでしょうか?平均的な費用を簡単にまとめてみました。
勉強法に関する大まかな費用相場はわかりましたが、それでは費用の内訳はどのようになっているのでしょうか? それぞれの勉強法別にくわしく解説していきましょう。
大学
4年制大学に入る場合の費用相場は500万円ほどとなっていますが、その内訳は実に詳細にわたっています。
以上は大まかな項目で、大学や受講する学部によっては、さらにさまざまな費用が設定されています。また、授業料にかんしては前期と後期で納入することがほとんどです。ただし、基本的に大学に入学すると、卒業と同時に保育士資格を取得することができます。その際に発生する試験費用などは必要ありません。
短大・専門学校
基本的に、短期大学や専門学校の場合でも、大学と同様な内訳になっています。ただし、決定的なちがいは修学年数。4年制が基本の大学に対して、短期大学や専門学校は、2年制、多くても3年制であることがほとんどです。
大学に比べると半分ほどの費用になるといわれている短期大学や専門学校ですが、学校の設備などにより費用が上下することもあります。しっかりと、確認したうえで通うようにしたほうがいいでしょう。
通信制大学
大学と比べてみると格段に安く設定されているのが通信制大学です。大学と同様に卒業と同時に保育士資格を取得することも可能です。
通信制大学での勉強場所は、基本的に自宅になります。そのため、学校側の施設を利用する機会がないので、費用を抑えることができます。
ただし、年に数回ほど、実習などの授業のための通学(スクーリング)をしなければならない学校もあります。この費用をはじめから授業料に加えている学校もあれば、別途請求するところもあるので、よくチェックしておくといいでしょう。
通信講座
通信制大学とちがって、通信講座ではスクーリングなどを行っているところはほとんどありません。そのため、料金の内訳も非常にシンプルです。国が行っている「教育訓練給付制度」などを利用することで、さらに実費を抑えることも可能です。
近年では、さまざまな通信講座がありますが、その多くが受講開始前に教材一式を送付して、自分たちで授業を進めていくという形式をとっています。そのため、ほかの勉強法とはちがい、余計な経費を必要としないため、合計費用も安く抑えることができます。
通信講座によってはインターネットを利用したeラーニングで授業を進めていくこともあり、さらに教材やテキスト代を抑えることも可能です。また、近年ではサポート体制が充実しているところも少なくないので、安心して受講することができるでしょう。
独学
すべての学習を自分自身で行うのが独学で、もっとも経費がかからない勉強法です。
厳密にいえば独学で保育資格を取得することは可能です。ですが、並大抵の時間と努力を必要とすることを覚えておきましょう。
ただし、関連する勉強を事前に行っている人は、独学が向いている場合もあります。例えば、すでに短期大学や専門学校などで幼稚園教諭課程の勉強をした後に、幼稚園教諭資格を取得している方が保育士試験を受験する場合には、実技試験が免除となるため、筆記試験の内容を勉強するだけで済みます。
そういった方は、他の学校に通うよりも独学の方が学習内容の重複もなく、費用を抑えることができます。実際に幼稚園教諭免許所有者の合格率は、26.7%となっており、高い傾向にあります。
保育士を目指すために資格取得を考えている方の中には、社会人や専業主婦の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
いつでも始められるという手軽さや、どれだけ忙しくても続けられるという点は、通信講座ならではのメリットです。
もちろん試験に受からなければ資格取得とはならないため注意が必要ですが、通信講座は短時間で効率よく学習ができる工夫がされています。
資格取得に向け、自分のペースで勉強ができる唯一の方法だといっても過言ではないでしょう。