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受験資格と試験の概要

保育士の資格を得るためには、どのような過程を経なければならないのでしょうか。

資格取得には、大きく分けて2種類あります。ひとつは、養成校へ入学して卒業する方法。もうひとつは、保育士試験を受けて合格する方法です。

それでは、それぞれの方法の詳細について解説しましょう。 

資格取得法・その1 無試験で保育士資格を得る方法

保育士 イラスト 画像保育士の資格を得るための第一の手段として、厚生労働省から指定されている大学や短大、専門学校などの保育士養成課程を修了・卒業する方法があります。

高校を卒業後、4年制大学の教育学部などにある保育士養成課程の単位を取得するか、短大、専門学校などの養成課程を修了することで、自動的に資格を取得することができます。

無試験で資格が得られるメリットはありますが、4年制大学は昼間部で4年、短大や専門学校では昼間部2年、夜間部で3年の修業期間が必要です。

学費の面でも修業年数でも、それなりの負担を覚悟しなければなりません。

ちなみに、専門学校など保育士の養成校での教育課程は、福祉や保育原理、発達心理学、教育心理学などの座学のほか、保育園や児童福祉施設で20日間以上の保育実習も行われます。 

資格取得法・その2 保育士試験を受験して取得する方法

保育士養成課程を卒業する以外の手段で保育士資格を得たいと思った場合には、資格試験を受験して合格することで取得する方法があります。

保育士の資格取得試験には、以下のような受験資格がありますから、受験を希望される方は自分が当てはまっているかどうか、きちんとチェックしておきましょう。

<保育士試験・受験資格>

  • 大学に2年以上在学して、62単位以上取得した者。高等専門学校を卒業した者。
  • 大学に1年以上在学中で、年度中に62単位以上取得見込の者。
  • 高等専門学校、短期大学の最終学年に在学中で、卒業見込みの者。
  • 専門学校を卒業した者、また年度中に卒業見込みの者。
  • 高等学校、または中学校を卒業後、保育所や児童保護施設などに2年以上勤務している者。

上記以外にも細かな規定がいくつかありますが、大まかに解説すると…

  • 4年生大学・短大・専門学校卒業者は、それだけで保育士試験を受験できる。
  • 高等学校・中学校の卒業者の場合は、保育士試験を受験するために保育施設で2年以上の実務経験が必要。

保育士養成課程以外の学校を卒業した場合は、いずれにせよ、保育士資格試験を突破しなければ資格は得られません。そこで、保育士資格試験の概要を解説しましょう。

保育士試験の概要

これまで保育士試験は年に1回だけでしたが、2016年からは年2回の実施に変更になりました。おおまかな試験日程は以下のとおりです。

受験を予定している方は、まず各都道府県のサイトや県庁の福祉部の窓口から、試験の実施要項を入手し、受験申請書や資格証明書、写真などを準備して保育士試験の事務センターに郵送しましょう。後日、受験票など必要な書類が届きます。

<試験日程>

  • 前期

筆記:4月の中旬以降に2日間

実技:7月の上旬に実施

  • 後期

筆記:10月の中旬以降に2日間

実技:12月の上旬に実施

<試験内容>

  • 筆記試験…筆記試験の科目は以下のとおりです。マークシート式の100点満点のうち、60点以上の得点で合格です。
    1日目:保育原理、教育原理、社会的養護、児童家庭福祉、社会福祉
    2日目:保育の心理学、子供の保健、子供の食と栄養、保育実習理論
  • 実技試験…音楽、絵画制作、言語の3分野から2つを選択します。50点中30点の得点で合格です。
  1. 音楽(弾き歌い):課題曲に伴奏をつけて歌います。
  2. 絵画制作(色鉛筆画):保育園での活動の一場面について絵を描きます。
  3. 言語(素話):3分以内で園児向けのお話をします。

受験料:12,950円(受験手数料12,700円+受験の手引き郵送料250円)

筆記試験の受験時に、実技の受験科科目を記入する必要がありますのであらかじめどの科目を受験するか考えておきましょう。

万一、前期の筆記で全科目に合格できなくても、合格した科目は後期では免除となります。また、一度合格した科目は合格した年を含めて3年間有効となり、受験免除になります。注意しなければいけないのは、実技試験は筆記試験の全科目が合格しなければ受験できないということです。実技試験を受験できるのは、筆記試験全科目合格の有効期限内に限られます。

具体的には・・・

・平成29年、1年間で筆記試験全科目合格した場合・・・

⇒「平成29、30、31年に受験可能」

・平成29年・30年の2年間で筆記試験全科目合格した場合・・・

⇒「平成30年・31年に受験可能」

・平成29年・30年・31年の3年間で筆記試験全科目合格した場合・・・

⇒「平成31年に受験可能」

最後の例では、平成32年には平成29年の合格分は無効になります。日程や申込方法など試験の詳細は、厚生労働省ホームページや一般社団法人 全国保育士養成協議会 保育士試験事務センターまで確認してください。

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